双極性障害(躁うつ病)はつらいよ 〜当事者が感じていること〜

僕は躁うつ病(双極性障害)という気分障害を患っていまして、薬を飲みながら生活しています。

生きていて、結構つらいと感じることが多いんですが、そのつらさが人に伝わらない。伝わらないのがまたつらい。

そこで、僕と同じ躁うつ病の方や、その関係者の方に、この障害のリアルなつらさを文書でお伝えしたいと思います。

※同じ双極性障害の人でも、個人差があると思いますので、そのへんは差し引いてご覧ください。

双極性障害のつらさ1

「会社などで働けない。学校に行けない」

双極性障害は、躁状態とうつ状態を繰り返す障害です。

僕の場合は多分軽躁で、活動性が増すくらいなんで、躁の時は特に問題を感じずに働けます。

でも、うつの時は何もできません。文字通り、もう寝てるだけ。寝てるのすらつらい。トイレくらいはなんとか、人としてのプライドでギリ行けるかなって感じ。

こんな風に、必ずうつ状態が来るので、学校や会社などに継続的に通うことができません。

論より証拠で、僕の場合は、高校中退に大学留年、国家公務員退職など、とても華々しい経歴を辿っています。誰が好き好んで安定した公務員の職を手放すかと。

うつの時には好きなだけ休んでもノープロブレム、そんな環境ならやれるかもしれませんが、そういう会社はほとんどありませんし、今のところ、社会的な制度も整っているとは言えない状況です。

ということで、会社員や公務員として働けない。多くの人がそうしているみたいに、社会の役に立って、収入を得ることができない。それがつらい。

双極性障害のつらさ2

「人並みの幸せが手に入らない」

いわゆる普通の生活。会社で働いて給料をもらって、家を立てたり車を買ったり貯金したり、そういう、当たり前とされている生き方ができない。

まずもって、会社員や公務員として勤めることができないので、その先にある未来もない。普通の幸せを目指そうと思っても、そのスタートラインにすら立てない。

これだけで、絶望するに値する状況だと思います。経済的にも非常に苦しいです。

これらのことが関係してか、双極性障害は非常に自殺率が高い。

金もない。希望もない(ように見えて、探せば実はあるんだけど)。

普通の幸せをずっと求めてきた自分には、この状況、めちゃくちゃきついです。

双極性障害のつらさ3

「意図せず周りの人を裏切ってしまう。」

双極性障害は、躁とうつを繰り返すので、例えば躁の時にはバリバリ仕事をやれたりして、上司や同僚にも「○○さんはよく頑張ってるな」と思ってもらえる。

そんな、期待値が上がっている状態で、いきなり仕事に行けなくなる。会社としては、急に穴を空けられる。しかも、うつ過ぎる時は連絡すらできず、結果的に無断欠勤になってしまうことが多い。上司激オコ。

で、しばらく寝込んでちょっとだけ回復して、会社に連絡できるくらいになって出勤する。そうすると、見た目に特別変化がある訳じゃないので、「おまえ元気やん。何さぼってんねん」という誤解が生じてしまう。上司激激オコ。

これでも、僕のように、何度もこんなことを繰り返して、医者から双極性障害の診断を受けていれば、障害について根気よく説明するという手段が取れるので、その分楽かもしれない。

しかし、そもそもまだ診断がおりてない人は、自分でも、「俺なにやってんだろ…」と自分を責めてしまって、罪悪感に苦しむ。

周りに迷惑をかけ、そんな自分に罪悪感を感じて頑張り、頑張ったせいでまた周りに迷惑をかける。無限ループ。こんなの死にたくなるしかない。

双極性障害のつらさ4

「自分で自分のことが分からない。他人からはもっと分からない」

いわゆるアイデンティティ(自己同一性)を築くのが大変難しいです。ある時は無理難題に果敢に立ち向かう人であり、ある時は全てが虚しくなって何週間も布団にくるまっている人であり、一体私は誰なんだ。

人間は、自分が輝いていた時の自己イメージに縛られるみたいで、うつで寝たきりの自分もそれまた自分だということが、なかなか受け入れられない。

どれが本当の自分だ。いやそもそも本当の自分なんかいるのか。

うつ状態の時は理想と現実のギャップに苦しむ。「自分はもっとできるはずなのに、なぜ…」と自己嫌悪。

ずっと思春期の病が続くみたいな。それに追い打ちをかけるように周りが、「いい加減大人になれ」と、責めるんだなこれが。殺す気か。親切心なのかもしれないけど。

まとめ

双極性障害はマジでムリゲーorz

「でもそんなことばかりじゃないよ。双極性障害にもいいところはあるよ。これは神様からもらったギフト」というご意見もあるかと思いますが、僕は物事を無理矢理ポジティブに変換するのは好きじゃありません。そういう態度は、却って問題をこじらせると思っています。

じゃあ死ぬか?と言われたら、それもまあ嫌だし、なんとか楽しく生きていこうという感じです。

この記事は、双極性障害の当事者、関係者の方に、一患者の現実を知ってもらって、生きていく足しになったらいいなと思って書いた記事です。

まあ、そんなヘコんでたって誰も得しない。それなりに強く生きていこう。