普通の日本企業もWWAを参考にできる

◆参考
1.働く場所も時間も自由 ユニリーバの先進働き方改革
ユニリーバ・ジャパン「WAA」(前編)
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO1644404016052017000000

2.ユニリーバの先進働き方改革 成功した5つの理由
ユニリーバ・ジャパン「WAA」(後編)
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO16510430X10C17A5000000

3.ユニリーバ・ジャパン、新人事制度「WAA」を導入
https://www.unilever.co.jp/news/press-releases/2016/WAA.html

ラックスやダヴで有名な外資系企業、ユニリーバ・ジャパンの先進的な働き方の事例。
こんな進んだ会社があったのか。さすが外資系。

WAAとはどういうものかというと、

新人事制度「WAA」(Work from Anywhere and Anytime)は、働く場所・時間を社員が自由に選べる制度です。
– 上司に申請すれば、理由を問わず、会社以外の場所(自宅、カフェ、図書館など)でも勤務できます。
– 平日の6時~21時の間で自由に勤務時間や休憩時間を決められます*1。
– 全社員が対象で*2、期間や日数の制限はありません。

*1 1日の標準労働時間は7時間35分、1ヶ月の標準勤務時間=標準労働時間×所定労働日数とする
*2 工場、お客様相談室などの部署を除く。

(引用:参考3)

というもので、要するにホワイトカラーの社員の働く場所、働く時間帯を柔軟にする制度のようです。

で、導入してみてどうなったかは、日経スタイルがインタビューの形で紹介していますが、僭越ながら、その中から、これは重要だと考えられるものをピックアップさせてもらいたいと思います。

1.ちょっとした用事に対する時間単位休暇へのニーズがある
『病院・通院・家の用事や子どもの学校のイベント(保護者会や手伝い)に、有給休暇や半日休暇を使わずに時間をとることができた』(引用:参考2)
とあるように、今までは「有給が使えないから」「有給を使うのがもったいなから」という理由でできなかったことが、WWAによって可能になっています。
特に、通院休暇については、以前より僕も人知れずゴリ押ししています。

2.満員電車を避けることで社員のストレスが大幅に減る
『もう一つ、特筆すべきは「通勤ラッシュの回避」です。「これがどれほど心と体を楽にしてくれるのか、初めて知った」といった声がたくさんありました。』(引用:参考2)
これも、もう10年くらいゴリ押ししています。
僕も11時始業のデザイン会社で勤務していたことがありますが、この時の朝はすごく楽でした(夜は午前様だったりしたけど…)

3.WWAは普通の日本企業には無理
働く場所・時間を個人の裁量に任せる働き方、とても魅力的に見えますが、はっきり言って普通の会社には無理です。

WAAの成功の要因は何かという質問に対して、ユニリーバ・ジャパンの取締役人事総務本部長の島田由香さんは以下の通り回答しています。

『 最後の1つは、仕事をする上での役割や責任範囲が明確だということ。

どういうことかというと、ユニリーバを含む外資系企業では、多くの場合、人ではなく、ポジションごとに役割と責任範囲が決まっています。さらに、リーダーがビジネスの目標や優先順位を自分ごとにしているから、メンバーに対して明確に指示することができる。だから、社員一人ひとりが、自分に何が求められているのか、どうすれば評価されるのかが分かっているんです。ここが、一般的な日本企業とはもしかしたら大きく違う点なのではないか、と私は推測しています。』(引用:参考2)

なに言ってるか一読では判読できないほど、レベルの高いことを言っています。
つまり、外資系企業みたいな文化を持つ会社じゃないと、「いつ、どこで働くかはお任せで」という勤務体系は、現状では難しいということです。
身も蓋もないようですけど、そういうことです。

じゃあ、外資でも大手でもない普通の日本企業には、なすすべがないのかと言われたら、そんなことはありません。
ちょっとした用事を済ませるための休暇の導入や、通勤ラッシュを回避できるような勤務体系が、社員のモチベーションにプラスの影響をもたらすことが、WAAの結果からは読み取れます。
これを日本企業流にオーガナイズして、現場に取り入れることは、そんなに難しいことではないと僕は考えます。
抜本的な改革なんて日本の会社には馴染まないので、まずは第一歩として、歯医者休暇とか、子どもの運動会休暇とかが広まればいいなと思います。